特集

今月のおススメ本

「自分の中に毒を持て」
あなたは“常識人間"を捨てられるか

著者:岡本太郎
発行:青春出版社
価格:814円(文庫)

「常識人間を捨てられるか」過激な言葉に目が留まった。
表紙や帯には、つい手に取ってしまう様な見慣れない過激な言葉たちが並んでいる。
ペラペラとページをめくると、雷に打たれたような衝撃が走った。
どのページも著者が全力で「何か」を訴えかけてくる。
エネルギーというか、魂の叫びというか、、、
怖いくらい全身全霊にビリビリ響く。
「だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ」
普通は、ダメなところを直した方がもっと良くなるよ!
そんな風にマイナスを直す視点ばかりになりがちだが、岡本太郎の視点は真逆でとても衝撃的だった。
コロナによって今までの常識が通用しなくなり、常識は変化するのだと学んだ昨今、人に好かれるために自己を抑圧して、結果不満が出るよりも、自分らしく楽しく生きたらいいのかもしれないと思える。
ただそれでも、常識から少しでも外れるのは怖いもの。

 

 

「ふまんがあります」

著者:ヨシタケ シンスケ
発行:PHP研究所
価格:1430円

ヨシタケシンスケさんの絵本はどれも着眼点が面白い!
「パパやママだからこうあるべき」と苦しくなってるパパママに、楽しい子育て、子どもとの向き合い方のヒントがたくさん散りばめられている。

今回の「ふまんがあります」は、子ども視点の不満の数々をパパがユーモアで交わしていくのだが・・・
子どもも負けていない!
結局子どもも大人も誰でもふまんはあるが、最後はやっぱりほっこりする。
いろいろな価値観があっていいのだ。

子育ては、一人目だろうが二人目だろうが「その子」を育てるという意味では、毎回初めて!
家事は慣れるけど、親も「老い」という日々新しい世界に足を踏み入れている。

「こうあらねば」で取り繕って諦めたりやめるより、命の危険がないなら「やりたい、楽しい」を優先させて自分の人生を謳歌してほしい。
そのためにも、たくさんの本や人に出会ってほしい。

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